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伝統文化ギャラリー

機関誌「伝統と文化」

ポーラ伝統文化振興財団の活動や伝統文化に対する考え方を、現場取材を通じてご紹介している機関誌です。年一回発行し、全国都道府県の教育委員会、主要図書館、大学などへ寄贈しています。

皆様のご利便性を考え、「伝統と文化」40号は、昨年までのデジタルブック化をやめ、本誌をお送りしています。下記のメールにてお申込できます(40号無料・送料無料)。
また、web版 機関誌「伝統と文化」のご紹介では、本誌の概略をご覧いただけます。

※尚、1~34号に関しましては、引き続きご希望の方へ頒布いたします(在庫切れの号もございますので、ご了承ください)。1~34号のご購入はこちら
※35号以降は、頒布は行っておりませんので、ご了承ください(35~39号はデジタルブックでの閲覧ができます)。

web版 機関誌

「伝統と文化」40号のご紹介
平成29年1月31日発行
【目次】
【本誌40号のお申込み】

本誌をご覧になりたい方は、下記の必要事項をご記入の上、メールでお申込みください。(お一人様一冊限り)

  • お申込みメールアドレス:info@polaculture.or.jp
  • ① 件名:「機関誌40号申込み」
  • ② 記入事項:
  • ・ 送付先郵便番号
  • ・ 送付先住所
  • ・ お名前
  • ・ お電話番号
※機関誌をお申込みいただきました際の個人情報は、機関誌の発送、本件に関するお問合せ、当財団からの催し物のご案内のみに使用いたします。
※web版機関誌「伝統と文化」では、本誌の内容を抜粋してご紹介します。

【特集】長浜曳山まつり

2016年11月、日本国内の18府県33件の祭りで構成する「山・鉾・屋台行事」が、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)によって無形文化遺産に登録されました。今回は、その1件の長浜曳山まつり(滋賀県長浜市)の魅力を探ります。

Image宮町組 高砂山によるこども狂言
『加賀見山旧錦絵 竹刀打ちから奥庭仇討ちの場』から

美と芸能を競い合う長浜曳山まつり

長浜市は、滋賀県内の琵琶湖の北部に位置する歴史と伝統が息づく城下町。市内の長浜八幡宮の春祭りとして、毎年4月に「長浜曳山ながはまひきやままつり」が開催されます。400年の歴史を誇るこの祭りの由来は、長浜城主となった羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が自身の男児誕生を喜び、城下の人々に祝金(砂金)を振る舞い、それを元に曳山を作って祭りが始まったと伝えられています。その豪華な曳山は、地元の美術工芸の粋と贅を尽くされた「動く美術館」といわれています。

Image境内から町中に曳行される曳山「常磐山」

まつりの主役は「こども歌舞伎」

毎年9日間(4月9日~17日)にわたって催される長浜曳山まつりの特色は、こどもたちが主役であること。曳山の舞台で演じられる「こども歌舞伎」を中心に祭り全体が進行し、盛り上げていきます。歌舞伎の役者は5~12歳くらいの小学校低学年から高学年の男子。13の町内で構成される山組から、毎年4組ずつ交替で曳山を出し、こども歌舞伎を上演します。

Imageこども役者が練り歩く「夕渡り」

まつりは、「主役」であるこども役者たちと、彼らを支える各山組の若衆や中老たちの関係者など、町の大人たちの親身なサポートにより練り上げられていきます。4月13日~16日のまつり本番には、場所を変えて連日2~4回こども歌舞伎を上演。こども役者に若衆がマンツーマンで付き、衣裳の支度から食事の世話まで、朝から夜まで一日中付き添います。まつりを通して家族とも違う大人の中で濃密な時間を過ごし、こどもたちも成長するのです。

Image萬歳樓で上演された『傾城阿波の鳴門 どんどろ大師の場』からのひとコマ

伝統の技芸をどう受け継ぐか

まつりには、さまざまな役割の人手が必要になります。横笛や太鼓を演奏するシャギリ(囃子方)、曳山を動かす数十人の山曳き、こども役者のサポートや舞台運営を支える若衆、曳山の巡行、警備、祭礼の進行などを担う中老などなど。その対策としては、1971年には囃子保存会を発足、1990年には三役修業塾を設立して太夫や三味線の養成にあたっています。
このほか、長浜市曳山博物館設立と同時に2000年に設立された伝承委員会では、市民や学生など一般市民を対象にした講座や曳山文化教室などを開催し、広く普及と理解を求めています。

Image「振付さん」から所作を学ぶ

曳山の楽しみ方

長浜の12基の曳山は、2階建ての構造。正面に舞台のある「芸山(芸屋台)」で、1階の前方が「舞台」、後方は「楽屋」。楽屋の上の2階部分が、笛や太鼓などのシャギリ(囃子方)が座る「ちん」になっています。昇降竜などの装飾が施された舞台左右の前柱に唐破風からはふなど豪華な様式の屋根が載り、欄干や宝珠柱ほうじゅばしらにも装飾が施されています。曳山の最後部には、ヨーロッパの豪華な「見送り幕」などが掛けられて彩を添えます。

Pickup 1

本誌で取り上げたポーラ伝統文化振興財団制作映画のご紹介 30年前に記録映画で紹介された「長浜曳山まつり」

「寒風に舞っていた粉雪が、いつしか春風に乗って桜吹雪に変わるころ、長浜は賑やかなシャギリの音とともに一挙に活気づく」の語りで始まるのが、1985年にポーラ伝統文化振興財団制作による「─琵琶湖・長浜─曳山まつり」の記録映画。今回の特集取材では、この時の映画にこども役者で出演していた福永諭介さんにも話を伺うことができました。
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シリーズ〈民俗芸能の心〉
琵琶湖・長浜 ─曳山まつり─(1985年 35ミリカラー32分)
企画制作:財団法人ポーラ伝統文化振興財団
制作協力:株式会社英映画社
監修:高橋秀雄

Pickup 2

本誌取材でお世話になりました博物館のご紹介 長浜市曳山博物館

長浜曳山まつりの保存と伝承、まつりの地域文化(こども歌舞伎、伝統工芸など)の創造を図ることを目的に、2000年10月に開館。常設展示では、次回のまつりに出る4基の曳山と、一連の行事などを紹介している。このほか曳山まつりに関する特別展や、講演会、演奏会、歴史探訪会、夏休みこども体験教室などを随時開催。
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長浜市曳山博物館
滋賀県長浜市元浜町 14-8
TEL 0749-65-3300
開館時間 9:00~17:00
休館日:12/29~1/3
取材・テキスト 𠮷田みちお
監修:三隅治雄(芸能学会会長)
取材協力:中島誠一(長浜市曳山博物館館長)
画像提供:長浜市曳山博物館
(敬称略)
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TAKUMIの学び場

日本の伝統文化を次世代へとつなぐために、編集部が技術や理論などを学べるさまざまな機関を取材し、その概要や特色をご紹介していきます。

Vol.1 茨城県立笠間陶芸大学校 笠間焼産地から
現代陶芸をリードする人材育成を目指して

茨城県笠間市は、江戸時代中期から続く笠間焼の産地です。昭和25年(1950)に後継者育成を行う窯業指導所を設立し、多くの作り手を輩出してきました。
平成28年(2016)4月、窯業指導所を母体に開校したのが茨城県立笠間陶芸大学校。世界に通じる人材育成を担う陶芸産地の教育機関へと転向しました。
すでに全国各地から、年齢も背景も異なる学生が集まり自由な発想や表現で創作活動を始めています。講師陣は現役作家や笠間焼の名手など多彩な人材で固め、幅広いカリキュラムを用意。厚生制度も充実し、陶芸に没頭できる環境が整えられています。希望と活気にあふれる学び場では、いま新しい才能が育ち始めています。

Image何を表現したいのか、モノを作る姿勢や考え方を学ぶ講義

Image笠間土の扱いに始まり、作陶理論までを学ぶ

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茨城県立笠間陶芸大学校外観

取材でお世話になりました 茨城県立笠間陶芸大学校

目的 笠間焼産地の技術力や芸術性・デザイン性、ブランド力の向上と、現代陶芸をリードし、世界に羽ばたけるような人材の輩出を目指す。
設立 2016年4月
学科 陶芸学科(2年制・定員10名)、研究科(1年制・若干名)
所在地
電話
FAX
〒309-1611 茨城県笠間市笠間2346-3
0296-72-0316
0296-72-3027
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伝えたい 美・ひと

伝統文化ポーラ賞を受賞された方々の受賞後の活動についてご紹介します。

型絵染を通して伝えたい、着物の美しい衣装文化 釜我敏子(型絵染作家)

平成27年11月29日から28年1月17日迄、福岡県立美術館において「型と花と・釜我敏子の型絵染」展が開催されました。私の作家生活の軌跡と今後の展開を多くの方々に御覧いただく会を大変有難く思いました。会期中に、トークイベントとして、織物作家の築城則子氏に司会をしていただきました。型染の歴史、織と染の作家としての制作の取り組み方など、いろいろな角度からの質問に対応する形で進行しました。
福岡県は日本伝統工芸展が毎年開催されることもあり、工芸に対する理解度はかなり高いところだと思いますが、次の代を担う若い世代に如何に関心をもっていただくかが、これからの大きな課題であると思います。今後は、美術系の高校生、短期大学、大学生を対象の研究会、技術指導等を開催実行していけば、次代を託す後継者養成のお役に立てるものと考えます。
社会の目まぐるしい動きの中で、日本人の民族衣装、着物に対する意識の変化に危機感を憶えることは、私一人ではないと思います。直線裁ちで全く無駄のない着物の美しさ、身にまとった時の優麗な容姿を、日本人の大切な衣装文化として強く発揚すべきと思っております。
私自身も作り手として、自然とのふれあいを大切に感動する心をもちつづけ、日々研鑚を積んでまいる所存でございます。

Image型絵染着物「おだまき」(福岡県立美術館)

Image釜我敏子さん

ご寄稿くださいました 釜我 敏子(かまが としこ)さん

1938年福岡市生まれ。福岡県立福岡高等学校卒業後、型絵染の世界に魅了されて基礎技術を学び、作品づくりに入る。1970年第5回西部伝統工芸展に初出品で入選。1975年に第12回日本伝統工芸染織展「型絵染着物『ゆきのした文』」で初出品、初入選。1979年日本工芸会の正会員。2007年に第54回日本伝統工芸展で日本工芸会奨励賞。東京国立近代美術館や大英博物館、九州国立博物館などが主催する展覧会などにも出品。2012年朝日新聞社賞受賞。2014年に福岡県文化賞(創作部門)、第34回伝統文化ポーラ賞優秀賞など受賞歴多数。
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未来へつなぐSTORY

当財団の助成先の方に、その成果のご報告と今後の課題について、原稿をお寄せいただいています。

伝統芸能を記録し編纂する作業 萩原 麗子(京都芸術センター・プログラムディレクター)

京都芸術センターは、2000年4月に開設。閉校になった小学校を改修し、美術館でも劇場、ホールでもない旧来の制度に束縛されない自由な在り方で、さまざまな分野の芸術が出合い、新たな芸術文化を生み出す活動拠点として機能しています。
「継ぐこと・伝えること」は、開設当初から継続している基幹事業の一つです。実演や解説、ワークショップなどを交えて伝統芸能をわかりやすく紹介し、観客と出演者がともに考える機会を創出しています。2013年に第五十回を迎え、その記念として、全記録を掲載するとともに、実演家や制作者へのインタビューや対談を行い、二年をかけて一冊の書籍『継ぐこと・伝えること』(京都芸術センター叢書)に纏めました。
多くの実演家の証言をもとにさまざまな視点から編纂していくことで、現代における「伝統」とはなにかを探る作業となりました。過去の事業記録だけでなく、現在の実演家や芸能に着目したことで、今日的な視点から「継ぐこと」「伝えること」について、考察することができたと考えています。発刊後、書店と提携し、伝統芸能の実演家などをゲストに招きトークイベントを開催しながら、観客と対話する形で「伝統」についての考察も行いました。この書籍が伝統芸能の一つの指標となり、ここからさらに次世代へ向けて新たなものがつくりだされ構築されていくことを願っています。

Image『継ぐこと・伝えること』
発行:京都芸術センター 装丁・組版・発売元:松本工房

Image京都芸術センター

ご寄稿いただきました 公益財団法人 京都市芸術文化協会 京都芸術センター

平成24年度に公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団助成採択先である公益財団法人京都市立藝術文化協会 京都芸術センターの事業「継ぐこと・伝えること」50回記念冊子作成事業についてのご寄稿です。

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