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加賀象嵌 中川衛 美の世界 -新たな伝統を創る-
2011年製作/監督:黒崎洋一(カラー39分)

平成23年度 優秀映像教材選奨 最優秀作品賞・文部科学大臣賞、映文連アワード2011 ソーシャルコミュニケーション部門・部門優秀賞

平成16年、戦後生まれで初の重要無形文化財「彫金」保持者に認定された加賀象嵌の第一人者、中川衛氏。伝統的な技法を礎に、金属を幾重にも重ねて精緻な美を生み出す‘重ね象嵌’の技術を発展させた。革新的で叙情性あふれる作品は新しい風となって現代人に感動と癒しを与え、新たな伝統を創る「中川 衛 美の世界」。
映画は象嵌の‘ぞ’の字も知らなかった一人の若者が、なぜ全て自ら材料や道具を作り、更に二足の草鞋で11年間苦心惨憺の末、人間技の極限ともいえる精緻な美を創りだすことができたのか…出会いは時に、人の運命を予期せぬ方向へ誘う。偶然見てしまった「鐙」のデザイン、偶然訪れた師・高橋介州への弟子入り…。人智を超えた研究心と集中力、そして頑健な肉体は、時と共に感性を磨き上げ象嵌を極致の美の高みへと押し上げていく。次世代の若者を育て、世界の象嵌を目指すのが今や使命となった。今日も鏨の打つ音に、金工作家・中川衛の矜持が伝わる。
本作は作品が出来上がるまでの工程を追いながら、加賀象嵌のデザインと技術に投影される氏の生き様を描く。

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