第30回 伝統文化ポーラ賞 30回記念功労賞

8月初旬ころの漆植栽地

  • 日本文化財漆協会(にほんぶんかざいうるしきょうかい)
「 『日本産漆』 生産・精製の保存・継承 」
漆はわが国を代表する工芸材料で、縄文時代にはすでに広く用いられている。蒔絵をはじめ、漆工芸は各時代とともに発展し、さまざまな技法表現を生み出しており、現在でも世界的に高い評価を得ている。しかし、漆工芸を支える基礎である漆液は、明治時代以降、外国からの安価な漆の輸入や化学塗料に代用されるなど、日本での生産が急激に減少し、廃絶の危機にあった。こうした状況にあって、日本産漆の伝統を守り、生産や精製の技術を後世に伝えるため、昭和47年、漆芸作家、文化財保存技術者、学識者らによって日本文化財漆協会が設立された。本協会は漆樹の植栽・保育、漆液の精製など、積極的に伝統を継承し、技術者育成の長年にわたる功績が評価された。
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