第31回 伝統文化ポーラ賞 奨励賞

平成23年国立文楽劇場4月公演
鶴澤藤蔵襲名披露『源平布引滝』実盛物語の段 演奏風景

  • 鶴澤 藤蔵(つるざわ とうぞう)
  • 46歳
  • 大阪府
「人形浄瑠璃文楽三味線の伝承」
鶴澤藤蔵さんは、昭和40年九代目竹本綱大夫さん(平成19年重要無形文化財「人形浄瑠璃文楽 太夫」保持者認定)の長男として生まれ、昭和51年十一歳で十世竹澤弥七に入門、昭和53年鶴澤清治の門下となり、昭和58年大阪朝日座で初舞台を踏んだ。豊かな天分に加え、稽古にも精進を重ね、正確なツボと技巧、絶妙の間と鋭い切っ先を体得し、大夫の息遣いを汲み取りながら演目に合った人物や状況の弾き分けを工夫して、主張のある三味線の妙音を奏で得るように成長を遂げてきた。平成2年国立劇場文楽賞奨励賞、文楽協会賞、平成8年大阪舞台芸術賞奨励賞(大阪府)などを受賞した。平成8年三十一歳で父竹本綱大夫の相三味線となり、次々と大曲に挑戦し、芸域を広めている。平成23年4月国立文楽劇場、5月国立劇場の公演において、親子で舞台をつとめる竹本綱大夫と鶴澤清二郎は、それぞれの祖父の名跡を同時に襲名し、父の綱大夫が九代目竹本源大夫、清二郎が二代目鶴澤藤蔵となった。襲名を機に、精進を重ね、今後文楽三味線方として、伝統芸能人形浄瑠璃文楽の発展に益々貢献することが期待されている。
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