第31回 伝統文化ポーラ賞 地域賞

展示会場での実演風景。
深江菅細工保存会のメンバーと一緒に撮影(平成15年頃)。

  • 深江菅細工保存会(ふかえすげざいくほぞんかい)
  • 大阪府
「菅細工の製作・継承」
大阪の上町台地の東側に位置する深江の地は、低湿地に自生した良質の菅が採れるため大和の古代氏族である笠縫氏が移り住んだとの伝承があり、歴代天皇の大嘗祭や、伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮に用いられる儀式用の大きな菅笠は代々この地から調進されてきている。かつては深江のほぼすべての農家で菅細工が作られていたが、近代には帽子の普及に伴い菅笠づくりは廃れ、昭和30年代前半には深江菅細工の象徴である深江の菅田がなくなった。深江では、材料を他県から取り寄せ、幸田家にのみ菅細工の技術が代々受け継がれてきたが、昭和63年、幸田正子さんを中心に近所の主婦が集まり深江菅細工保存会が発足し、地元の小学校や区民まつりにおいて定期的に菅細工教室を開くなど、地域の方々に菅細工の技術を継承する活動を行っており、平成11年に大阪市指定文化財:無形文化財工芸技術保持団体の指定を受けている。また、平成19年10月菅細工保存会も協力し深江菅田保存会が結成され、深江産の菅草を育てる菅田を南深江公園内に復元させた。更に、平成22年7月「深江郷土資料館」が建設され、深江の菅細工の歴史や保存会の活動が紹介されている。平成20年には伊勢神宮より、平成25年に行われる第62回伊勢神宮式年遷宮の御料菅御笠・御翳奉製の依頼を受け、若い会員も含め製作準備に取り掛かっている。
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