第32回 伝統文化ポーラ賞 奨励賞

文化庁芸術祭参加公演
「林美音子 地歌リサイタル」
2011年11月8日
於:京都府民ホールALTI

  • 林 美音子(はやし みねこ)
  • 昭和56年生まれ
  • 京都府
柳川三味線の伝承・振興
 林美音子さんは、昭和56年京都府で生まれ、地歌・筝曲の古典を実母林美惠子師、柳川三味線の手ほどきを津田道子師、現代音楽を沢井忠夫師に師事、継承者の少ない柳川三味線の将来への伝承に大きな期待が寄せられている。
 柳川三味線は、柳川検校を流祖とする、地歌三味線の最古の流派「柳川流」が300年を超えて現代まで伝える、全体にやや小振りで棹も細めの三味線である。また、柳川三味線で使用される撥は、小振りの象牙製で、握りから先端にかけてかなり薄くしなやかで、胴皮に打ち付けずにヘラで練り物をこねる様に弾き、その音色は、深い響きを持つ重厚な味わいがあるが、技巧的、音量的に難しい点もあり、現在までに様々に改良が試みられてきた。
 「柳川流」は、現在は京都でしか伝承されておらず、京都では、流祖以来の「柳川三味線」が廃絶しないようその伝承に力が注がれ、伝承者として林美音子さんに大きな期待が寄せられている。
 林さんのここ数年の活動は注目を集めており、平成22年文科省・文化庁連携事業による「子供のための優れた舞台芸術体験授業」補助講師、平成23年日本伝統文化振興財団「邦楽技能者オーディション」合格、同年文化庁芸術祭参加公演として初リサイタルを開催し、積極的に柳川三味線を採り上げている。若手の逸材として、今後ますますの活躍が期待されている。
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