第33回 伝統文化ポーラ賞 優秀賞

平成24年
職場でろくろを廻して作品を制作 している場面

  • 岡田 裕(おかだ ゆう)
  • 昭和21年生まれ
  • 山口県
萩焼の制作・伝承
岡田裕さんは、大学卒業後父である萩焼の名門晴雲山岡田窯七代岡田仙舟氏に師事、たゆまぬ研鑽によって体得した萩焼の伝統技法を守りながらも、自身の感性を生かし、現代感覚のあふれる個性的な作風を確立し、わが国を代表する陶芸家の一人として目覚しい活躍をしている。
ここ10年余りは自ら「炎彩(えんさい)」と名付けた技法表現において、萩焼の固有素材の美質を生かした内面描写的な制作に励み、完成度の高い新たな美感を萩焼400年の伝統に加えつつある。「炎彩」は大道土や見島土といった萩の伝統的な素地土の泥漿と白釉などの釉薬を、エアブラシを用いて施す装飾技法で、この装飾技法によって粗密度ある肌模様が全面的に展開され、あたかも窯中に激しく揺らめく炎を見るような動感を現出せしめている。
昭和48年山口県美術展入選(発表活動の開始)、昭和54年日本陶芸展入選(以後毎回入選)、日本伝統工芸展入選し、昭和60年日本工芸会正会員となり、平成18年には山口県指定無形文化財萩焼保持者に認定された。
また、長年日本工芸会山口支部幹事長等の役職を勤め、萩女子短期大学の陶芸科で教鞭をとると共に、萩市や山口県内の文化催事でのワークショップや講演を行い、後進の指導等幅広い普及活動を行っている。
萩の伝統に根ざしながら、現代通ずる新しい作品を作り出している岡田さんの今後の創作活動に、大きな期待が寄せられている。
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