第33回 伝統文化ポーラ賞 地域賞

平成24年9月29日呉市記念式典
(市制施行110周年)に於いて、 音戸の舟唄保存会の三人の副会長 (公民館教室の指導者)が舟唄を 素唄で熱唱披露した。

  • 音戸の舟唄保存会(おんどのふなうたほぞんかい)
  • 昭和39年設立
  • 広島県
音戸の舟唄の伝承・振興
民謡「音戸の舟唄」は、広島県南西部の瀬戸内海沿岸、特に呉市音戸町を中心に瀬戸内海を往来する小舟の櫓を押しながら歌った「櫓漕ぎ唄」で、江戸時代にはすでに歌われていたようであるが、時代を経るにつれ機械化などで歌われることが少なくなった。
昭和30年代音戸町出身の高山訓昌氏によって節回しがまとめられ、歌詞の作詞、追加や娯楽性にも工夫が加えられ、今日の「音戸の舟唄」となった。改良された舟唄は広く愛されるようになり、広島県を代表する民謡として小中高等学校の教科書にも採り上げられるようになった。この唄を伝承しようとした高山氏は昭和39年「音戸の舟唄保存会」を設立、初代会長として自宅や公民館、小学校でも後進の指導に努めた。平成13年高山氏の死後、その遺志を継いで平成15年に約60人で「音戸の舟唄保存会」を再結成した。
歌い方の特徴は尺八など伴奏のつかない「素唄」いわゆるアカペラである。シンプルに合いの手と櫓ぐいのきしむ擬音、歌声だけで聞かせる。
平成15年の再結成以来、会長と3人の副会長が講師となって三つの教室を主宰し、月2回町内外の生徒を指導し、世代を超えた交流とともに伝統芸能の継承に努めている。また、小中学校でも指導しており、県民文化祭で3回の最優秀賞に輝き、国民文化祭には4回参加している。
平成17年音戸町は呉市と合併し「音戸の舟唄」は呉市の無形文化財に指定され、平成20年「第1回音戸の舟唄全国大会」が開催され、第2回大会からは小中学生対象のジュニアの部も設けられ毎年開催、今年1月第6回を迎えた。
これまでの活動を讃えるとともに今後も地域文化に大きく貢献することが期待される。
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