第33回 伝統文化ポーラ賞 地域賞

平成24年11月15日撮影
伝統芸能の更なる発展の為に 各地で、人形の説明をする、 澤村会長。

  • 北原人形芝居保存会 (きたばるにんぎょうしばいほぞんかい)
  • 平成3年設立
  • 大分県
北原人形芝居の保存・伝承
北原人形芝居は、毎年2月の第1日曜日に、地元の原田神社の祭礼「万(まん)年(ねん)願(がん)」で奉納している民俗芸能で、現在大分県では中津市の北原にだけ残されている人形芝居で、昭和32年県指定無形民俗文化財に指定された。
しかしながら衰退に歯止めがかからず、昭和の終わりから平成の初め頃には消滅寸前にまで追い込まれたため、北原人形芝居を何とか残そうと、平成2年保存会が結成された。翌年の平成3年から地元で人形操り・浄瑠璃そして義太夫三味線の練習を始め、その結果、平成9年以降たびたび国民文化祭に出演するまでになった。
北原の人形芝居の操法は、基本的に文楽と同じ三人遣だが、全国的にみても珍しい「はさみ遣い」という一人操法がある。この技法は一時途絶えていたが、フィルムを唯一の手掛かりとして、"はさみ遣い"の復元に取り組み、現在は「はさみ遣い」も演じられている。
保存会は新しい会員も増え、現在では29名の会員が毎週1回練習を行い、人形操り、語り(義太夫)、義太夫三味線の技の習得に努めている。また、大分県下に唯一の人形芝居のクラブがある地元の中津市立三保小学校に保存会の会員が出向き、人形劇クラブを指導している。近頃はこの人形クラブ出身者が保存会に入会するまでになってきた。
北原人形芝居保存会は、このように新しく会員になる若い人の加入もあり、今後更なる発展が期待される。
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