第34回 伝統文化ポーラ賞 地域賞

平成22年2月28日
NHKホールでの第10回地域伝統芸能まつりに出演。

  • 白石踊会(しらいしおどりかい)
  • 昭和3年設立
  • 岡山県
白石踊の保存・伝承
白石島は、岡山県笠岡市の港から約12kmの瀬戸内海に浮かぶ人口600人ほどの島。天然記念物の鎧岩など全島が国の名勝地に指定されており、夕日の美しい島としても知られる。その島で8月13日から16日までの夜に行われる白石踊は、約800年前から伝わる盆踊り。祖先の霊を供養するための踊りに由来し、「回向(えこう)踊」とも呼ばれている。1183年の源平水島合戦の戦死者を弔うことから始まったともいわれている。
音頭取りと太鼓打ちを囲んで輪になって踊るこの輪踊には、男踊、女踊、娘踊に笠踊、扇踊など13種類もの踊が伝わっている。それぞれの衣装で、夕日の浜辺で和傘を中心にして踊る幻想的な美しい踊りは、島民の日常の暮らしに溶け込んでおり、島民全員が踊れることが誇りになっている。
この踊りを継承していくために、昭和3年結成され、その後島民全員が会員で運営される白石踊会は、島を訪れる観光客をはじめ、島外でのさまざまな大会で白石踊の伝承と普及に努めている。その活動が実を結び、昭和32年には岡山県重要無形文化財、昭和51年には国の重要無形民俗文化財に指定された。
近年は島の過疎化や高齢化が進み、後継者不足が心配されているため、積極的な伝承や普及活動に取り組んでいる。具体的には、島外の高校に進学するまでの子供たちに白石踊を身に付けてもらおうと、地元の小・中学校との連携を図り、毎月の総合学習の授業で白石踊の指導を行ってきた。また、島外にも出前体験講座を実施して、白石踊の知名度や意識を高めている。こうした島民全員が白石踊を中心として地域社会の問題解決に取り組む姿勢は、平成13年にはおかやま県民文化大賞、平成19年には地域伝統文化功労賞なども受賞している。
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