第35回 伝統文化ポーラ賞 優秀賞

「ぢゃんな節」 女踊り
平成24年12月16日
第15回 佐藤太圭子の会
(於 国立劇場おきなわ)

  • 佐藤 太圭子(さとう たかこ)
  • 昭和19年生まれ
  • 沖縄県
琉球舞踊の伝承・創作
沖縄の舞踊家として幼少の頃から踊りはじめた佐藤太圭子さんは、半世紀以上にわたり鍛え抜いた心技で、琉球舞踊の普及と発展に力を尽くしてきた。琉球舞踊には、古典舞踊、雑踊(ぞうおどり)などがあるが、それに加えて代表的な「菊」「つらね」「綾」など50作を超える創作舞踊を発表してきた。今回の受賞は、伝統と創造の相克を持ちながら熟成の時を重ね、琉舞創作に新生面を拓いたことが評価された。
佐藤さんの琉舞との出会いは早く、昭和26年に7歳で宮里ヨシ子師に師事、昭和32年には島袋光裕師に師事し、琉舞・組踊を学んできた。特に島袋師には琉球舞踊に欠かせない「ガマク」という独特の呼吸法の指導を受けるなど、論理立てた舞踊の基礎から身体表現の方法を学んできた。
昭和48年の沖縄復帰後からはじめた「佐藤太圭子の会」は15回を数え、組踊や女踊り、二才(男)踊りなどテーマを掲げて琉球舞踊を広めるとともに、太圭(たか)流家元として沖縄の芸能界に刺激を与えてきた。その精力的な活動は、昭和56年に第15回沖縄タイムス芸術選賞大賞、昭和57年度文化庁芸術祭優秀賞、同年度舞踊批評家協会賞、平成15年 第24回 松尾芸能賞舞踊優秀賞を受賞している。
また、昭和61年からは国際交流基金主催で行っている世界各地への琉球舞踊の公演活動も5回を数えた。平成12年には重要無形文化財「琉球舞踊」総合認定となった。
このほか、平成2年から19年間にわたり沖縄県立芸術大学で学生を指導。現在、琉舞の世界の第一線で活躍する舞踊家などを育て上げている。また、大学在職中に、かつて島袋師から受けた呼吸法の指導を基に論文「琉球舞踊と呼吸に関する一考察」も発表。現在は家元としての活動のほかに、琉球舞踊保存会理事、沖縄タイムス社芸術選賞の選考委員など後進の指導にも力を注いでいる。
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