第40回 伝統文化ポーラ賞 優秀賞

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「大典」令和元年御即位奉祝能山階会
2019年10月20日(撮影:前島吉裕)

  • 十二世 山階 彌右衛門(じゅうにせい やましな やえもん)
  • 昭和36年生まれ
  • 東京都
能楽の伝承・振興

能は、シルクロードから中国を経て日本に伝わった「散楽」という芸能が、日本古来より根付く要素を加味した申(猿)楽へと変わってゆく途中に誕生した演劇の一種です。

室町時代には猿楽四座が隆盛しました。観阿弥清次・世阿弥元清父子が将軍・足利義満に認められ、京都へ進出を果たし、貴族文化に影響を受けながら、(歌や舞を取り入れ洗練された芸能として)大成しました。その後も時の権力者たちに好まれ、徳川幕府からは「式楽」に指定されました。

自身の技を極めるだけではなく、日本唯一の能楽師育成機関である、国立能楽堂の能楽研修副主任講師を長年つとめており、多くの能楽師を育て、世に送り出しました。

国立能楽堂は能楽師への道を志す多くの若者を研修生として迎え入れて能楽の門戸を広げていますが、山階氏はこの活動に高く意義を見出し、積極的に事業発展に貢献しています。個人の技と後進の育成という両面が評価され受賞にいたりました。

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