第40回 伝統文化ポーラ賞 地域賞

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手漉和紙制作の様子

  • 田中製紙工業所 田中 敏弘(たなかせいしこうぎょうしょ たなか としひろ)
  • 昭和36年生まれ
  • 京都府
手漉和紙の保存・伝承

今回の受賞の対象となった和紙は、「漆濾紙(うるしこしがみ)」と呼ばれる、透けるような極薄の和紙の制作技術。漆を濾して不純物を取り除くために使われます。

柔軟でありながら引っ張りにも強く、江戸時代から漆や油を精製する工程で使われてきました。現在、手漉きの漆濾し紙をつくっているのは全国で2軒、そのうちの1軒が、丹後和紙づくりを営んできた田中製紙工業所です。

田中製紙工業所では漆濾し紙のほか、書道用紙、千切り絵用紙など、さまざまな用途に応じて和紙を製作しています。また京都御所障壁画や金閣寺金箔下地などの歴史的建造物の修復にも利用され、文化財保護へ大きく貢献されました。

代々伝えられてきた技術を基に、さらなる研鑽を重ねる真摯な和紙づくりが評価され、今回の受賞にいたりました。

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