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伝統文化ギャラリー

機関誌「伝統と文化」

ポーラ伝統文化振興財団の活動や伝統文化に対する考え方を、現場取材を通じてご紹介している機関誌です。年一回発行し、全国都道府県の教育委員会、主要図書館、大学、ご希望いただいた方へ寄贈しています。

また、web版 機関誌「伝統と文化」のご紹介では、本誌の概略をご覧いただけます。
本誌のお送りをご希望の方は、下記のメールにてお申込み下さい(無料)。

※尚、1~44号に関しましては、引き続きご希望の方へ頒布いたします(在庫切れの号もございますので、ご了承ください)。

web版 機関誌

「伝統と文化」45号のご紹介
2022年1月31日発行
【目次】
【本誌45号のお申込み】

本誌をご覧になりたい方は、下記の必要事項をご記入の上、メールでお申込みください。(お一人様一冊限り)

  • お申込みメールアドレス:info@polaculture.or.jp
  • ① 件名:「機関誌45号申込み」
  • ② 記入事項:
  • ・ 送付先郵便番号
  • ・ 送付先住所
  • ・ お名前
  • ・ お電話番号
※機関誌をお申込みいただきました際の個人情報は、機関誌の発送、本件に関するお問合せ、当財団からの催し物のご案内のみに使用いたします。
※web版機関誌「伝統と文化」では、本誌の内容を抜粋してご紹介します。

【特集】受け継がれる狂言の心

狂言は600年以上の歴史を持つ喜劇です。様々な人間がたくましく現実を生きる姿を描いています。その為、現代人も大いに共感できるのです。
機関誌『伝統と文化』45号では野村万作家を軸とした狂言の奥深い世界を、能楽研究家の三浦裕子先生に解説していただきました。

Image(写真・後藤真樹)

狂言とは何か

狂言は室町時代に芸術的な基礎を固めました。その為、当時の日本人の習慣や思想が根底に流れています。日本には数々の古典芸能があります。そのひとつである能は、狂言とともに「猿楽」という遠い祖先から生まれました。

猿楽は、奈良時代、雑多な芸能の集合体である散楽が唐より伝来し、日本古来の滑稽な芸能である「俳優(わざおぎ)」と融合して、平安中期に「猿楽」と名称と芸態を変えたものです。その後、歌と舞を取り入れた猿楽は、鎌倉中期頃に狂言と能に分化しました。

Image(写真・後藤真樹)

狂言の広がり

狂言には二六三曲のレパートリーがあり、神・鬼・大名・女・出家・山伏など様々な役柄が登場します。そのなかで太郎冠者は約五〇曲でシテ(主役)をつとめる代表的な役柄です。

太郎冠者とは家来のこと。明るく、たくましく、真面目に生きています(時に仕事を怠けることもありますが)。このように、狂言は人間の普遍性を描く喜劇なのです。

狂言の技法と修業過程

狂言では、謡(うたい)(能・狂言の歌のこと)と舞を稽古します。その際に用いられるのが小舞(こまい)謡と小舞です。また、能・狂言には節目となる時期に演ずべき曲目があり、それを初演することを「披(ひら)く」と言い慣わしています。初舞台から、〈靱猿(うつぼざる)〉〈三番叟(さんばそう)〉〈奈須与市語(なすのよいちのかたり)〉〈釣狐(つりぎつね)〉という順で演じられ、これ以降にも老境に至るまで続きます。生涯、目標に向かって挑戦し続けるカリキュラムが設定されています。

Image(写真・後藤真樹)

Image野村万作(右)が小舞謡「名取川」を謡いながら孫の裕基(左)に小舞「名取川」を指導する。小舞・小舞謡「名取川」は狂言〈名取川〉においてのみ演じられる。
(写真・後藤真樹)

狂言の美
◇装束

能・狂言の装束にはたくさんの種類がありますが、自由に使っていいのではなく、曲ごと、役柄ごとに着装する装束と取り合わせがほぼ決まっています。

◇狂言面

世界各地にある仮面劇や仮面の儀式において、人ではない神や鬼などが仮面をつけます。狂言は生身の人間が活躍するものですから、演者は基本的に素顔で演じますが、神や鬼を演じる場合には狂言面を使います。

◇扇

狂言の登場人物はほとんどが扇を持って出ます。腰に差したまま使わないこともありますが、この役柄が所持する扇はこの形状、文様、色彩などということが、装束同様に決まっています。

能のなかの狂言―間狂言

狂言の演者が能に出演してある役柄をつとめることを間狂言(あいきょうげん)、またはアイと言います。狂言の演者にとって能に出演することはとても有意義なことです。自身の技術を磨く機会を得るだけでなく、能の演者から様々な学びを得るのです。狂言の演者は能に参加することで初めて狂言の芸位が上がると言えます。

Image(写真・後藤真樹)

TAKUMIの学び場 VOL.6

日本の伝統文化を次世代へとつなぐために、編集部が技術や理論などを学べるさまざまな機関を取材し、その概要や特色をご紹介していきます。

桂吉坊

桂吉坊さんは、故・桂吉朝師、故・桂米朝師に弟子入りし、その後、落語家として独り立ちをしました。現在は古典の演目を演ずる他、江戸時代に創作された物語を、落語として生み出す活動もおこなっています。

Image「龍宮界竜都〈小倉船〉」を演じる桂吉坊さん。
(写真・佐藤浩)

Image(写真・佐藤浩)

桂吉坊

1981年生まれ。
中学時代に落語家を志し、17歳で桂吉朝に入門。
歌舞伎、能、文楽など古典芸能の造詣も深く、芝居噺を得意とする。
なにわ芸術祭新人賞、繫昌亭大賞奨励賞など数々の賞を受賞。
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伝えたい 美・ひと VOL.11

伝統文化ポーラ賞を受賞された方々の受賞後の活動についてご紹介します。

福野夜高祭り保存会

福野夜高祭りは1652年(慶安5年)に福野神明社に伊勢神宮から御分霊を勧請したことに始まります。神明社の女神さま為、若衆たちによって激しく競わせられる行燈は実に勇壮な姿で祭りを盛り上げます。人々の想いによって脈々と受け継がれる伝統文化。福野夜高祭りも明々と夜空を照しながら、人々の心にも情熱の火を灯しつづけるのでしょう。

Imageクライマックスに達した深夜の激しい引き合い

Image福野神明社。ご祭神として天照大神を祀る。

福野夜高祭り保存会

夜高行灯と夜高祭りを保存・継承するために昭和30年に設立された。
福野大火の復興を願って行われたことが始まりとされているため、「復興の祭り」として内外で様々な復興支援活動をしている。
平成30(2018年)伝統文化ポーラ賞地域賞を受賞。
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未来へつなぐSTORY VOL.10

弊財団の助成先の方に、その成果のご報告と今後の課題について、
原稿をお寄せいただいています。

豊前小倉織研究会

Image花明かり


小倉織は、「幻の織物」と呼ばれていた時期がありました。それは、江戸の初めに小倉で生まれ、長い間多くの人たちに愛用された織物でありながら、大正から昭和の初めにかけて忘れ去られてしまったからです。豊前小倉織研究会は、その小倉織の復興と振興を目的として、1995年より活動を続けています。

Image糸を染め、デザイン通りに並べ経糸(たていと)にする。経糸と緯糸(よこいと)を一本ごとに交差させて織り上げる平織だが、経糸の密度が高いことが小倉織の特徴。

Image博物館所蔵の袴25点を調査して、小倉織伝承会が忠実に復元。その復元した布片を貼って「小倉織縞帳」を制作。

助成概要

事業名 豊前小倉織研究会
助成期間 平成29(2017)年
目的 小倉織の復元と伝承
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